いざ、静寂の雪の社へ。

貴船といえば「京の奥座敷」と言われ、市内の繁華街からはかなり離れた左京区の山間にあります。
夏は涼しく避暑地として人気があり、冬は京都市内ながら積雪も多いエリアです。
今回は冬の貴船への初詣。京都市内の観光地といえど、冬場はしっかり暖かい格好で臨みましょう。

京阪電車の終点出町柳駅で通称「えいでん」こと叡山電車に乗り込み、揺られること30分。
叡山電車「貴船口」に到着です。貴船神社へはここから京都バスに乗り換え、さらに山間の奥を目指します！
（バスの発着時間は限られていますので、事前に調べて訪問するのがおすすめ）

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  京阪電車出町柳駅から叡山電車に乗り換えます。

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  雪の降りしきる貴船口駅。高架下で並んでバスを待ちました。

スタッフが訪れたのは、1月某日、運良く雪が降った土曜日夕方。「積雪日限定ライトアップ」目当てに多くの人がつめかけていました！
「積雪日限定ライトアップ」について詳しくは、公式サイトを参照してください。2019年は開催予定日が限られているようです。
貴船口駅からバスで揺られること約10分、貴船神社周辺へ到着です！

雪深い貴船神社の初詣

貴船神社へはバス停から少し歩きます。
神社までの道なりにはカフェや料亭・宿などが並び、そのあかりが真っ白な雪に反射してぼんやりと明るく、なんとも幻想的です。
足元に気をつけながら少し歩くと、貴船神社の鳥居・参道が見えてきます。鳥居には大きく「初詣」の文字が！
お正月気分があがってきますね！

鳥居をくぐり、貴船神社の象徴ともいえる春日灯篭が並ぶ参道の階段を本殿へ向かいます。
雪のなか、ぼんやりと薄明かりの灯された灯籠はうっとりしてしまう美しさです…

春日灯篭の参道を登りきるとほどなく本殿が見えてきます。
貴船神社は1000年以上の歴史をもつ古いお社ですが、本殿は建て替えが進んでおり新しくきれいな印象を受けます。
温かい色の灯りがともされた本殿で、まずは新年のお詣りを。新しい年が素敵な1年になりますように…
神聖な雰囲気と、幻想的な雪とが相まって、居住まいを正すような気持ちになります。

貴船神社ならではのおみくじで新年を占う！

さて、お詣りを済まして本殿を後にすると、すぐ近くに社務所があります。こちらではおみくじやお守りを授与されています。
貴船神社といえば、「水占みくじ」（みずうらみくじ）が有名です。
何も書かれていないおみくじを、境内の御神水にうかべると…おみくじの結果が浮かび上がってきます！
水の神様として知られる、貴船神社ならではのおみくじです。新年の吉兆を「水占おみくじ」で占うのも良いですね〜

貴船神社で縁結び

貴船神社は先程参拝した「本宮」そして「奥宮」「結社」（ゆいのやしろ）の３つのお社から成り立っています。
本宮に参拝後、そこからさらに奥へ参道を進むと順に結社・奥宮があります。
「本宮」→「奥宮」→「結社」の順番で参拝し三社参りとするのが縁起が良いそうですよ！

結社には、日本神話から伝わる縁結びの謂れがあり、平安時代には女流歌人・和泉式部が恋の歌を捧げて成就したという伝承も。
「結び文」と呼ばれれる細長い緑色の紙に願いを書いて結社に結び納めるとその願いが叶うと信じられています。
とってもロマンチック！新年に素敵なご縁がありますように…と結び文にしたためるのも良いかもしれません。

奥宮・結社へ参拝される際は本宮よりすこし歩くことになります。雪の日は足元が悪いですので、十分気をつけてくださいね！

雪の中の貴船神社

真っ白な雪に包まれた境内はとても荘厳な雰囲気で、ゆらめく明かりがまた幻想的でした。
ただ、美しさと引き換えに容赦のない寒さと足元の悪さがありますので、
雪の日に参拝される方は十分に準備をして訪問してくださいね。
境内には暖をとるための焚き火もあり、多くの人が温まっていました。ゆれる炎がまた素敵です。
新しい年のはじめに、美しく厳しい雪の貴船神社で、とても印象的な初詣になりました。

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  本殿・灯籠の灯りと、雪が積もった木々の枝がライトアップされています。



境内の焚き火で暖を取る人々