まちを歩けば広大な土地を有する寺社仏閣に出会える街、京都。それぞれに言われや歴史があり、ふらっと歩けばまだまだ新しい発見に溢れています。
船岡山の北に位置する大徳寺近くの今宮神社。こちらは別名「玉の輿神社」とも呼ばれる神社です。
そしてここ今宮神社に隣接するようにして2軒向かい合って並ぶあぶり餅屋さん、一和さんとかざりやさん。創業600年〜1,000年とも言われる歴史を感じる佇まいを見るとなんだかタイムスリップしたような気分になります。
そんな歴史を感じた後に入る銭湯は格別なものとなることでしょうね。
「玉の輿神社」とも呼ばれる神社、今宮神社
今宮神社の歴史を調べてみると、平安中期までさかのぼります。しかし、中世に入るころには社会情勢もあってか廃れていたそうです。
そのにぎわいを取り戻したのが、5代将軍徳川綱吉の生母桂昌院(お玉)の再建事業によるものと言われています。
このお玉さんが、将軍・徳川家光に見初められ側室となり、大出世したというところから、「玉の輿神社」と言われるのだとか。
そんな歴史を感じながら境内を散策してみたいものです。
そして、境内の東端にある門の向こうに覗く世界が江戸時代より続くというあぶり餅屋さん。
いざ、門をくぐってタイムスリップ!
2軒向かいあって並ぶあぶり餅屋
門をくぐって歩を進めると、2軒向かい合って並ぶ一和さんとかざりやさんの軒先で活気溢れた声が聞かれます。
どちらの店からもおいしいにおいと参拝客の方々がおいしそうに食べるあぶり餅。
ここに立ち寄らずに帰るわけにはいきませんね。
こちらの店はどちらも店内には座敷スペースがあり、ゆっくりとあぶり餅をいただくことができるようになっています。
座敷に座ると、一人前500円で数本のあぶり餅をいただけます。
お土産にも購入することができます。(3人前1,500円〜)
しばらく待っていると、念願のあぶり餅が運ばれてきます。
各席につきお茶もいだけます。
このあぶり餅、きな粉をまぶした小さいお餅を竹の串に刺して炭火で炙り、焦げ目がついた状態に甘い白味噌をかけた餅です。
まわりの雰囲気もよく、まるで旅人になった気分でおいしく味わえそうです。
旅館風の銭湯で旅気分
ここ今宮神社の近くにある銭湯、紫野温泉さんは旅館風の入り口が特徴的な銭湯です。
手書き風の看板を掲げた玄関を抜けると、清潔感のある内観へ。フロント式のロビー、木製テーブルが並び、居心地のいい空間が広がります。
「ウルトラ三四郎」という名前のシェイプアップ機もあったりします。
入浴レポートもありますのでご参考にしてください。
さらに少し北に行ったところには、大徳寺温泉さんがあります。
マンションの1階部分にあるビル型銭湯になっています。外観は新しい建物なので、とても清潔な印象を受けます。
今宮神社参拝後にはあぶり餅をいただき、最後は銭湯に立ち寄る。
ぜひともやってみたい京都の楽しみ方のひとつですね。