2011年12月 7日
銭湯、関西になぜ多い?
こんにちは。
酒宴が続き、連日終電で師走を噛み締めているスタッフASです。
ちょっと前になりますが、日経に興味深い記事が出ていました。
「銭湯、関西になぜ多い? 東京よりも集積」(2011/11/20)
これによると、人口10万人あたりに対する公衆浴場の数を全国の政令市・中核市で比べると、2位の青森市を除いて5位までを関西勢が独占するとのこと。我らが京都も5位にランクインしています。しかも人口は考慮せずに単純に銭湯の数だけで比較すれば大阪市に次ぐ堂々の2位!京都に銭湯が多いのは分かってはいましたが、こうして改めて数字で見せられると、ちょっと誇らしい気持ちにもなります。
街の歴史とともにある関西の銭湯
さて、記事では続けて、何故関西に銭湯が多いのかということの考察がなされています。要約すると...
(1)街の歴史が長い
(2)職人の街として全国から多くの人が集まったので、公衆浴場の必要性が高かった
街の歴史が長いなんて、周知の事なのでちょっと拍子抜けな感じがするかもしれないですが、でもこれって考えてみればすごいことじゃないでしょうか。だって関西の銭湯はただ数が多いだけではなくて、ずっと街と人々に必要とされ、親しまれて今日に至っているということですもの。銭湯の変遷はそのまま街や人々の暮らしの移り変わりと重なるのですね。
街と銭湯を一緒に楽しむ
その関西の銭湯が今、衰退の一途をたどっていると記事は続きます。ここには大阪府のデータしか書かれていませんが、京都の現状はどうなっているのか、気になります。そして「市内を観光した後に銭湯で汗を流し、湯上がりに居酒屋で一杯。関西の銭湯が生き残るには、そんな楽しみ方を定着させられるかが問われている」として、この記事は締めくくられています。
このサイト【京都の銭湯】では、京都各地の銭湯の情報をご紹介していますが、できるだけその銭湯の周辺スポットの情報も掲載するようにしています。ここを見て、街と銭湯を一緒に楽しんでくれる人が増えるといいなと思います。
【京都の銭湯】京都の銭湯紹介一覧ページ
上杉本洛中洛外図屏風
ところでこの記事に出てくる「上杉本洛中洛外図屏風」は、↓のサイトで詳しく見ることができます。記事中に出てきた「ふろ」がどこにあるか、みなさんも一度探してみてくださいね。