2014年10月21日
インコを眺めながらお湯に浸かれる「松葉湯」の表も裏も体験レポート
週末に「まいまい京都」という京都の町あるきミニツアーの【風呂屋】お風呂屋ソムリエといく、インコ舞い飛ぶ楽園・松葉湯へ~地下水、薪焚き、タイル絵...平安京の中心に、極楽あります~というコースに参加してきました。
京都の銭湯スタッフとしては参加せずにはいられん!ということで今回はお風呂レポートです!
やってきました「松葉湯(まつばゆ)」
今回お世話になる松葉湯は、丸太町御前通の交差点を抜けて少し歩くと見えてきます。幼稚園とも見まがうようなポップな外観ですが、創業は明治時代の老舗です。
暖簾をくぐると出迎えてくれるのが、なんとオウムです。御年42歳!でもこの後のご主人のお話しの間も元気いっぱいで何度か叱られていました(笑) ※写真左端に注目。
ガイドは、林 宏樹さん。
銭湯業界では知らない人はいない林さんによるガイド!銭湯にまつわる豆知識をあれこれたくさん教えていただきながらのコースでした。なんてぜいたくなんだ!
そして林さんとお写真撮らせていただいたらよかった...。お風呂に夢中でのぼせておりました。。(おふろだけに)
まずは【表】から。
昨今の銭湯は、重油で沸かしている店舗が多い中、松葉湯は窯に薪をくべてお湯を沸き続けています。
スイッチひとつで動く重油管理ではなく、窯炊きは一度温度が下がってしまうと取り戻すのにものすごいエネルギーがかかってしまうそうで、ご主人は、お客様の入り具合を見て、いつも温度調整に気を配っておられます。
薪炊きにこだわる理由
非常に手間ひまがかかるにもかかわらず、なぜ木材を使うのかをお尋ねすると、湯上がりの身体に残る温かさがまったく違うそうです。地下水を使っていることも影響しているんだそう。しかも廃材の木材を利用しているとのことで実はとってもエコ!
営業は15時~24時まで。閉店後、清掃などを経て、床につくのはいつも午前4時ころだそうです。でもまた翌朝は、朝からその日の開店へ向けて準備開始...たいへん。。それでも、私たちの束の間のほっこりな時間のために、松葉湯は日々営業してくださっているのですね...!
いよいよお風呂見学!
開店前におじゃましたため、もちろん誰もいません!
脱衣所にベビーベッドが置いてあるのは女風呂だけなんですね...初めて知りました。
どーん!
松葉湯自慢のタイル絵は富士山じゃないんです。アルプスです。
そして出ました、インコ小屋!びっくりしました。めちゃくちゃ居ました。このインコを眺めながらのお風呂、いいですねえ。なごみますねえ。
ここからは【裏】
しかも今日ばかりは、男風呂も女風呂も拝見!ウフフそしてこれが禁断の扉!注:ご主人が清掃の折に使うものなので実際には使えません!!
さらに窯も拝見
そのあとはなんと、窯にもお邪魔させていただきました!かなりの熱気で、うっすら汗をかいてしまうくらい。冬場は極楽、夏場はきっと...。。。。
しかもサプライズで窯の余熱を使った特製焼き芋もごちそうになりましたよ。ホクホク。
おつかれさまでした!
最後は、林さんから入浴券(回数券)をいただいて、みんなで一番風呂で〆でした。ごくらく~♪
今回はお風呂見学のみを取り上げましたが、ツアーでは、喫茶店、平安京大極殿跡、平安創生館の見学もあり、盛りだくさんでしたよ。
また、まいまい京都では、定期的に林さんのツアーが開催されているようなので、銭湯好きの方には是非ともおススメいたします♪
参考リンク