栄盛湯eisei-yu

世界遺産下鴨神社すぐ近くのバス停「一本松」降り場から徒歩すぐにある栄盛湯は、外観が見事な銭湯です。下鴨本通り一本松交差点から東に少し入った所にあります。看板に「栄盛湯」の名前がないので一見わかりにくいですが、その外観は一度見たら忘れられない印象的な風情に溢れています。林宏樹さん著書の「京都極楽銭湯案内」の表紙写真としても有名です。

暖簾をくぐる前の庭がまた風情がり、見事な錦鯉の泳ぐ池があり、その上にかかる橋、そして存在感を放つ松が入浴前から訪問者を癒してくれます。暖簾をくぐり中にはいると、番台がありその奥のこじんまりした脱衣所はしっくい壁に格天井の伝統建築です。そして脱衣籠は柳行李。外観の雰囲気そのままに古きよき銭湯の味を残しています。

浴室内は、改装され清潔感のある作りになっています。サウナは脱衣場側にせり出しており、5人ほどのベンチがあります。サウナの奥には、水風呂がしっかり備えられています。さらに奥には腰掛け型ジェットが２カ所、その間には観葉植物が置かれています。浴槽はこの他に、浅風呂と円形の泡風呂という構成です。風呂あがりにはスポーツ紙、漫画雑誌、写真週刊誌に単行本の漫画を読みながらゆっくりしたいできます。

栄盛湯が並ぶこの通りは俗に「定食屋通り」と呼ばれているらしく、千成餅食堂はじめ、舞川、音色食堂と食堂が並んでいます。風呂上がり、もしくは入浴前に食べて京都の銭湯を満喫したいものです。そしてもちろん、葵祭で有名な下鴨神社が近くにありますので観光コースとしても最適な銭湯ではないでしょうか。