『風呂が無いから行く銭湯から、風呂があっても行きたい銭湯へ』そんな錦湯を様々な角度からご紹介!
2020.1.13(月・祝)【終了】 | 銭湯音楽祭 |
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2014.11.24(月・祝)【終了】 | 第1.1回ニューふろ本市 |
2014.11.3(月・祝)【終了】 | 入山ひとみ弦楽カルテット |
2014.3.2(日)【終了】 | 「お寺本」の著者・中神章生僧侶を迎えての法話と写経体験会 |
2013.12.2(月)【終了】 | 藤里一郎写真展 死神の浮力 藤里一郎 × 伊坂幸太郎 京都特別展『死神の住処』クロージングパーティー |
2013.11.24(日)【終了】 | ジャズシャワーナイト ジャジェンカ |
2013.6.10(月)【終了】 | 銭湯ライブ in 錦湯 |
2013.2.11(月)【終了】 | 大蛇イベント「錦湯でニシキヘビ」 |
2012.10.29(月)【終了】 | ジャズシャワーナイトin錦湯!!by藤井美智トリオ |
2012.8.27(月)【終了】 | 倉本美津留とサキタハヂメ2人会〜大いに歌う〜 |
2012.7.14~16【終了】 | 浴衣で宵山 |
毎週 月水木土 | 書道教室 月 15:00~22:00 水木 19:00~22:00 土 10:00~14:00 |
錦湯は京の台所「錦市場」のほど近く、堺町通を少し下がったところにある。大きな簾が何張も吊られ、観光で通りかかった人も思わず足をとめて見惚れるほどの堂々たる姿。しかし、錦湯の真の実力はその見た目にあらず。今、その全貌が明らかに…
創業 | 昭和2年 |
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住所 | 京都市中京区堺町通錦小路下る八百屋町535 |
電話番号 | 075-221-6479 |
営業時間 | 16:00〜24:00 |
定休日 | 月曜日 |
お風呂 | 深風呂、浅風呂、ジェット風呂、泡風呂、電気風呂、水風呂 |
錦湯の名物のひとつでもある柳行李。番号入りは誰でも利用可。長い間、直しながら使っているが、最近では修理のできる職人さんも少なくなっているという。最近、自力で柳行李を見つけてきた常連さんの名入れは、知り合いの提灯屋さんが引き受けてくれたそう。脱衣場に敷いてある籐のむしろも同様の年代モノ。どちらも大切に扱われたし。
音楽が大好き、特にジャズが大好きという長谷川さん。脱衣所にはBGMとして心地良いジャズが流れます。番台の中を覗くと、その狭いスペースのなかにありえないくらいのCDがぎっしり。
お湯は慣れないうちは結構熱めに感じるが、常連さんは普通に浸かってはります。取材に伺った日は、爽やかな香りが漂う菖蒲湯。こういう季節感が感じられる企画は、京都の銭湯ならでは。
錦湯の主こと長谷川泰雄さんは、銭湯でイベントを企画した「はしり」的存在。自分も楽しみ、みんなも楽しませる天才だ。日頃から常連さんにいたずらを仕掛けたり、浴室や脱衣場にコネタを仕込んだりと楽しそう。まゆげ犬ならぬ、まゆげライオンに脱力っす。
もともと長刀鉾関係者の常連さんも多いそうだが、祇園祭の巡行の日は長刀鉾の曳き手やお囃子さんが着替えたり、汗を流す場でもあるので、男湯は大層な賑わいをみせる。
昔は銭湯とか床屋って町の人達の社交場みたいな役割があって、小さい子とかも大人やお年寄りを見て、社会のルールを学んだり、いたわる心を持ったりしてたと思うんよね。それを僕は(食育みたいに)浴育とか風呂育って呼んでるんやけどね。色んなイベントをやりだしたんは、そういう外湯の文化にもっぺん目を向けて欲しいと思ったから。入浴券付きのイベントもあるし、銭湯の建物に入ってもらう初めの一歩みたいなイベントもある。
最初にやったんは風呂にDJを呼んだ音楽イベント。風呂って天然のリバーブがかかるやん?そんな環境でええ音楽鳴らしたら、面白そうやな~思て。そこからスタートして、色んなイベントを10年以上やってるから、うちは多分、他の銭湯より、20~30代の若い常連が多いと思うで。その子らが、自分の子供連れてきてくれるようになったりすると、すごく嬉しい。とにかくここに来て色んな人とコミュニケーションを取ってもらえたらええねん。
近年、銭湯のお客さんは減少していってると言われているけど、できることは何でもやりたい。公的な助けも必要やけど、まずは自助努力やね。だから常にボールを投げ続けることは必要。そういう動きが全国に広がって、銭湯ファンが増えるのは良いことやと思う。家に風呂がないから、銭湯に行くっていう時代ではなくなったからね。
大のJAZZ好きとして知られる長谷川さん。今回は番台の中の膨大なコレクションから長谷川さんおすすめのJAZZを紹介してもらった。要チェケラッ!
――変わったことをやっているように見えて、其の実、本質は昔からの銭湯の役割そのもの。銭湯という場所だからこそ会える人々とのコミュニケーション空間の提供である。長谷川さんとの交流、お客さん同士の交流、年配の人には親しみのある、若い人には新鮮に映る銭湯文化が息づいているからこそ、多くの人が長谷川さんを慕い、錦湯を愛してやまないのだろう。
※各銭湯の営業時間、電話番号、料金などは変更になっている場合がありますので、ご利用の際は各銭湯にご確認ください。