京都には、昔ながらの町家や蔵を改装してライブハウスとして再利用されている施設がいくつかあります。
その代表的なのが、『coffee house 拾得』です。
かなり年季の入ったその外観と、不適な笑みを浮かべる看板はオーラ充分。一見、入りにくい雰囲気すら感じますが、勇気を振り絞ってその世界に飛び込んでみたいものです。
昔ながらの風情を残す西陣
拾得のある大宮通りから西に少し行くと、千本通りがあります。ここ千本通りは、その昔平安京があった時代の中心となる通りでした。
昔はこの辺り一体には、映画館やたくさんの店舗が並ぶ京都の中心として栄えていたそうです。
そんな千本通りには今でも商店街の姿は残っています。
その中でも気になるのが西陣京極と呼ばれる一帯。昔ながらの飲屋街といった雰囲気が残ります。
一息ブレイク、cafe1001
商店街から少し道を入ると、静かな住宅地になります。
そんな住宅地の中に自然となじんでいるのが、機織工場を改装して生まれた京町家ブックカフェ、cafe1001です。
中に入ると、土間・蔵・土壁など昔ながらの京町家に、ネコ本からサブカル本まで1000冊以上がぎっしり。
カフェ好き、本好きにはたまらない空間です。
京都には本当に素敵なブックカフェがそこかしこにあります。
いよいよ夜が本番、拾得でのライブ鑑賞
西陣一体をぶらぶらと楽しんだ後は、いよいよ本番、coffee house 拾得でのライブ鑑賞です。
19時〜21時の間がライブ時間。広がりを大事にしているという店内は、どこからでも一面を見渡すができます。さまざまな人が楽器や機材を残し、いまに至るという拾得では生の音をじっくりと味わうことができます。
床一面に敷かれた石畳はかつて京都市内を走っていた市電に敷かれていたもの、椅子として使われているビール樽は30から40年前に使われていたものだとか。
実は僕も行った事がないのですが、一度は経験しておきたい場所ですね。
ライブの後の締めはもちろん銭湯で。
京都でライブを楽しんだ後のお楽しみと言えば、多種多様なお風呂でさっぱりして家路に着く事です。これがないと締まりませんね。
もちろん、この近隣にもいくつか素敵な銭湯があるんです。
まずご紹介したいのが、西陣京極の中にある京極湯さん。
レトロな佇まいに映えるポップな看板がとても印象的です。昭和の雰囲気は感じられながらも、決して古臭いわけではない、まさに「雰囲気」を楽しむお風呂屋さんです。
他にも笠の湯さんなんかもおすすめです。
なんといっても街の銭湯では珍しい岩風呂風の露天風呂を楽しめるのが笠の湯の魅力です。また日曜日には朝の8時から開店しており朝風呂を楽しむこともできます。
西陣の雰囲気を存分に味わい、拾得という空間で音楽を楽しみ、銭湯で締める。なんだか一歩大人な世界に踏み込んだ気分になれそうです。
こんな京都の楽しみ方を一度はやってみたいものですね。