京都の銭湯 松葉湯で開催された月亭太遊さん主催の『第十一回ちゃいちゃい寄席』の潜入レポートをお届けします!
2015.3.28 Sat. @ 松葉湯
京都の銭湯を盛り上げるべく、数珠つなぎ形式で様々な銭湯にて開催されている『ちゃいちゃい寄席』。
心も体もほっこり!銭湯でプロの落語を楽しんじゃいました!
「ちゃいちゃい寄席」潜入取材第四弾!
だんだん暖くなってきた3月末、はやくも第11回目となったちゃいちゃい寄席が松葉湯さんで行われました。
今回の会場の松葉湯さんといえば、インコのいる銭湯として密かに有名な人気の銭湯です。この日も落語が行われる脱衣所の向こう側でインコ達が元気に飛び回っていました。
ちゃいちゃい寄席もすっかり浸透してきたのか、この日の会場もご年配の方からお子さんまで満員状態。所狭しと座布団の上で開場を待ちます。
演者さんが通る場所もないくらいの状態の中、お客さんの席を横切るように今回の出演者さんが登場。おなじみ月亭太遊さんと、桂三河さんが登場されました。(当初予定されていた月亭天使さんは体調不良でこの日は欠席でした。)
客席前方にわいわいとお子さん達が座っていて、老若男女から愛されるイベントだなあと改めて感じます。
トップバッターは、個人的には初見となる桂あおばさん。イケメン落語家さんです。
元気のいい話し振りに早くも会場は盛り上がりを見せます。大きなアクションで展開される落語は、座って静かに聞く落語のイメージを覆すようなダイナミックなものでした。
ネタは『移動動物園』。身振り手振りが激しくその情景が思い浮かびます。見事オチが付き、会場は笑いに包まれます。
続いて登場は、2度目となる十手リンジンさん。先ほどのあおばさんに負けず劣らずのハイテンション!のっけからテンション全開です。
持ちネタ全力じゃんけんで会場の子供さんと勝負するもあえなく惨敗。個人的にめちゃくちゃ好きです、このやりとり。
十手リンジンさんは、落語ではなく漫才なんですが、おふたりとも体全体を使って激しい動きで見せるハイテンション漫才です。箱根駅伝を題材にしたネタに思いっきり笑わせてもらいました。
打って変わって、会場の空気を変える安定感のある桂三河さんの登場。安定したしゃべりにこれまた今までとは違った楽しみ方ができます。
電車に忘れた傘を取りにいく分かりやすい設定に、思わずおかしな光景が目に浮かびます。落ちも見事についてトリの太遊さんにバトンタッチ。
ラストは、もちろんちゃいちゃい寄席主催の月亭太遊さん。この日の演者さん全員が気にされていたのが、噺家さんの舞台に座布団がなかったこと。足が痛そうでした。
ネタの方は、寿限無という名前のお話。早口言葉のように繰り返されるリズムにみんながひきこまれて行きます。あまりの早口についつい感動すら覚えたほどです。
全4組のネタが無事終わり、みなさんでエンディングトーク。そこで感動したのが、桂あおばさんの謎掛け。一時期流行ったこの謎掛けを即興で、ばんばん決められていたのです。これには、さすがプロとうならされました。他のみなさんの謎掛けは…。
そうして、第11回ちゃいちゃい寄席 @ 松葉湯も無事終了。最後はみなさんで恒例の記念撮影。今回もハイテンション落語、ハイテンション漫才、古典落語から謎掛けまで盛りだくさんで大満足の1時間でした。
次回のちゃいちゃい寄席も多いに期待です!
住所 | 京都市上京区下立売通御前通東入西東町356 |
---|---|
電話番号 | 075-841-4696 |
営業時間 | 15:00~24:00(祝8:00~12:00午後平常) |
定休日 | 日曜日 |
お風呂 | 露天風呂、サウナ、トルネードバス(ジェットバス)、リラクゼーションバス、アロマバス(薬風呂・日替わり)、水風呂、電気風呂、寝風呂 |
駐車場 | 3台 |
京都、そして銭湯を心から愛す落語家、月亭太遊さんが「京都住みます芸人」の活動の一環として始めた寄席。銭湯の活性化が地域の活性化につながると確信、コミュニティスペースとしてより多くの人々に銭湯を利用してもらえるきっかけとなるべく、様々な銭湯を練り歩いている。寄席で訪れた銭湯に次の銭湯を紹介してもらう「数珠つなぎ」形式で展開しているのが特長。
※各銭湯の営業時間、電話番号、料金などは変更になっている場合がありますので、ご利用の際は各銭湯にご確認ください。