京都の銭湯 芋松温泉で開催された月亭太遊さん主催の『第九回ちゃいちゃい寄席』の潜入レポートをお届けします!
2014.12.19 Fri. @ 芋松温泉
京都の銭湯を盛り上げるべく、数珠つなぎ形式で様々な銭湯にて開催されている『ちゃいちゃい寄席』。
心も体もほっこり!銭湯でプロの落語を楽しんじゃいました!
「ちゃいちゃい寄席」潜入取材第三弾!
12月19日、すっかり寒くなったここ京都で、夜の7時から第9回ちゃいちゃい寄席が行われました。今回の会場は、JR二条駅から徒歩数分の芋松温泉さんです。
唐破風が立派なここ芋松温泉さんは、住宅街の中にあり少し分かりにくいのですが、その佇まいは抜群で根強い人気を誇っています。
潜入取材を始めて3回目となる今回も主催の月亭太遊さんをはじめ、そのほかにも2名の落語家さんの寄席を見る事ができました。値段はいつも通り、銭湯の入浴料と同じ430円。贅沢なひとときの始まりです。
この日の出演者は、月亭太遊さん、桂三河さん、桂恩狸さんの御三方。そしてオープニングトークには銭湯界のプリンスこと湊三次郎さんです。実は密かに湊さんのトークも楽しみに今回やってきました。
以前に当サイトで湊さんにインタビューを行ったところ、ここ芋松温泉さんは学生の頃からよく利用されていた銭湯で、その甲斐もあってかオープニングトークに登場されました。
(湊三次郎さんに行った銭湯インタビューはこちら)
そこでは、芋松温泉さんの注目ポイントから"芋松温泉"の名前の由来まで、銭湯愛に満ちたトークが太遊さんとの軽妙な掛け合いで繰り広げられました。興味深い話の連続でしたね。
そしていよいよ、落語が始まります。トップバッターは太遊さんや、三河さんからモンスターと呼ばれていた桂恩狸さん。確かにその風貌には度肝を抜かれました。
そのしゃべり方は独特のテンポで、大きな声と相まって会場を巻き込んでしまかのよう。ある男性が養子になっていく様をダイナミックに話すその落語にすっかり引き込まれてしまいました。
続いて登場されたのが、桂三河さん。三河さんのお師匠は、あの有名な桂文枝師匠なのですが、以前に情熱大陸で特集されたときに、三河さん自身もテレビに写ったという話をおもしろおかしく話されます。落語ではないのですが、こういった生のフリートークが聞けるのもちゃいちゃい寄席のおもしろいところです。
そしてはじまった落語は古典的な話ではなく、電車の忘れ物センターという身近なお話。自然とその情景が思い浮かびます。見事なオチが付き会場は笑いに包まれました。
最後は、主催の月亭太遊さん。京都住みます芸人として実際に京都に住まわれているのですが、その住処となっているのが、京都の銭湯・錦湯さん。そこで普段見るおもしろおかしい光景を軽快に話されます。
いざ落語という前に、会場のお客さんにアンケートをとってからネタを決められていたんですが、さすが第9回目ともなるとちゃいちゃい寄席の常連さんもいるようで、会場のお客さんに合わせてネタを選ばれていました。
不思議な方言を題材にしたそのネタは、個人的にも初めて聞く機会でしたが、ちょっとしたドラマもありめちゃくちゃ面白かったです。
最後は恒例の出演者みなさんの記念撮影です。
12月の夜開催ということもあり外は寒かったのですが、会場にはいっぱいのお客さんで笑いに包まれ、しかも芋松温泉さんのご好意でいただいたカイロで、心も体も暖まりました。
今回のちゃいちゃい寄席も大満足でした!
住所 | 京都市中京区壬生森町40 |
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電話番号 | 075-811-4623 |
営業時間 | 15:00~23:30 |
定休日 | 金曜日 |
お風呂 | 電気風呂 、(バスクリン)森林浴、ジェットバス(超音波)、入り口手前に水風呂 |
駐車場 | なし |
京都、そして銭湯を心から愛す落語家、月亭太遊さんが「京都住みます芸人」の活動の一環として始めた寄席。銭湯の活性化が地域の活性化につながると確信、コミュニティスペースとしてより多くの人々に銭湯を利用してもらえるきっかけとなるべく、様々な銭湯を練り歩いている。寄席で訪れた銭湯に次の銭湯を紹介してもらう「数珠つなぎ」形式で展開しているのが特長。
※各銭湯の営業時間、電話番号、料金などは変更になっている場合がありますので、ご利用の際は各銭湯にご確認ください。